
In our vegetable field, a lot of different lives are growing together. Of course, vegetables, but also weeds, flowers, insects, worms...etc. What we try here is "natural farming" which is characterized by no pesticide, no chemical fertilizer, no plowing. Basically we don't remove weeds as they keep the soil soft and they offer the place to live for variety of insects. Not all the insects are enemy for vegetables. We just need to watch out the balance of , so called harmful ones and beneficial ones. Eventually all the life in the farm ends its life cycle and they go back to the soil becoming the nutrients for next life. It's "diversity" of lives that keeps bringing up life in the field. Taking care of this field reminds me of the importance of diversity in human society.
「自然農の畑」では、冬野菜が食べごろです。小松菜、ホウレンソウ、カブに春菊。この畑で育っているのは、野菜だけではありません。草、花、虫、みんな一緒に育っています。化学肥料、農薬を使わないこの畑では、少し土を掘り返すと色々な虫がわらわらと出てきます。野菜が育つ邪魔をしない限り、草はできるだけ抜きません。草の根が土を柔らかくすることと、草にはたくさんの生き物が集まってくるからです。虫は全て野菜にとって有害なのではなく、害虫と益虫と言われているもののバランスさえ目を配り、必要な時だけ手助けすれば野菜は育つのですね。畑の生き物は、虫も草もいずれその命を終え、土へと戻り、次の命を育む栄養となっていきます。畑に生きる命の多様性が、豊かな土壌を作り、次の命へとつながっていく。この営みを見ていると、人間社会における「多様性」の大切さ、にも心が向いていきます。
子供の教育でも、「個性を伸ばす」ということがよく言われますが、人はみんな生まれた時から十分個性的。ホウレンソウの若葉に「ほら、となりの小松菜ちゃんはあんなにほっそり。あなたもがんばって!」なんて声をかけても、ホウレンソウはホウレンソウ。葉っぱは横に大きく育ちます。それぞれ個性を持って生まれた赤ちゃんが、個性的なままであり続けるには、多様性を認める大人や社会が必要なのではないでしょうか。ちょうど畑が色々な命を無選別に受け入れるように…。
子供を育む土壌である大人が「人と違う自分」を肯定でき、自分の幸せの尺度に依って生きることができた時、それぞれに違う子供たちもまた、自分の「好き」や個性を大切に、幸せに育っていけるのではないかな、畑を見ながらそんなことを思いました。